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令和7年度「天空の歳旦祭&雪中禊」を執り行いました

令和7年1月1日午前7時より「天空の歳旦祭&雪中禊」を執り行いました。
歳旦祭とは、年神様を迎え、皇室の弥栄と国家の安泰を祈るとともに、国民の繁栄、五穀豊穣、世界平和など、1年間の安寧を祈る儀式です。年神様とは、元旦に家々に新年の幸せをもたらすために高い山から降りてくる神様です。お正月に家々に迎えて祀る神様で、新しい年の穀物の実りや家族の無病息災、幸福をもたらす神とされています。家々では、大掃除や正月飾りを付け、門松などは歳神様が来訪するための依代(よりしろ)、鏡餅は年神様へのお供物として飾られます。

天空の歳旦祭とは?〉

元旦初日の出と共に、年神様に新しい年を迎えたことへの感謝とお礼を捧げ、全国の家々の隅々に年神様が行き渡ること、そして世の平穏や五穀豊穣を祈念致しました。霧ヶ峰の最高峰標高1925mに鎮座する車山神社からは、北アルプス、南アルプス、中央アルプス、そして富士山まで360°雄大な自然が広がります。年神様をはじめ私たちに命の恵みをもたらす山々に祈りを捧げました。

〈雪中禊とは?〉

宮司自ら境内より汲み上げた清雪を、その年に選ばれし神男(かみおとこ)が自ら身体に浴び、心身を清める禊の儀式「雪中禊」も執り行いました。古来より日本では「禊」は精神文化の一つとされ「 身の汚れや穢れをはらうために、雪や水を浴びて体を洗い清める」という信仰があります。雪は溶けたら水となり、あらゆる万物の命の源水とされている為、年の初めに汲み上げられた雪はとても神聖なものとされています。清雪を納めた神男は、その年の1年間福が巡るとされています。本年は4名の神男が祓い清め、山頂より里におり、皆に餅をつき数百人に餅をふるまいました。

車山神社は標高1,925メートルに位置し、北アルプスや富士山を360°一望できる神聖な場所です。縄文時代から山々への感謝の祈りが捧げられ、山岳信仰が息づいています。古くから山は神々が宿る場所として敬われてきました。この信仰は、日本人が自然との共生を大切にしている文化を示しています。本年も車山から、日本中の山々を遥拝し、世の平穏と皆様のご多幸を祈念してまいります。

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