御祭神
大山津見神
建御名方神
歴史と由縁
車山神社(くるまやまじんじゃ)は、詳細な起源はわからないですが、縄文時代から日本中の山々を遥拝する場所でもあり、祭事場、聖地とされてきました。この周辺では、祭祀(さいし)に使う宝具や呪具が出土しております。当時の人々は、さまざまな恵みを与えてくれる豊かな自然の中に神秘的な力を感じ、それに対する「畏敬の念(いけいのねん)」に導かれるがままに当神社を建立したとされております。
また、この地には「天狗伝説」があり、天狗が山で迷った人々を「導きの火」を灯して、目的地まで導いたと言われております。
ここにある意味
日本百名山・霧ヶ峰の最高峰、標高一九二五メートルの車山山頂という神秘的な高地にあることから【天空のいやろしち】として親しまれてきました。
初春の観光客、冬のスキーヤー、スノーボーダーなど、一年を通して様々な年代の人で賑わっております。車山神社は「天空神社」とも呼ばれ、手を合わせ自然界に感謝すると、こころが晴れやかになり、様々な願い事が叶うと多くの方が参拝してくださっております。自然と調和する悠久の時を感じるこの場所で、日本中の山々、自然界に感謝し、あなたの願い事が叶いますように。
車山神社の御柱祭
諏訪大社の御柱祭と同じ年の八月下旬から十月にかけて、各地域の神社での御柱祭(小宮祭)が始まります。斎行される御柱祭・小宮祭の神事のほとんどが奥山から里へと大木を曳き降ろす祭りですが、ここ車山の小宮祭は唯一、山の急斜面や岩を越えて山頂を目指す、数多の小宮祭の中でも大変珍しいとされる御柱の曳き上げを行います。
標高一八〇〇メートルのから一九二五メートルの山頂まで、願いをひとつにして曳いた大木はやがて「山頂に登り神となる」、これが天空の御柱といわれる所以です。